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2017.02.28 カテゴリ:生活習慣病

薬剤師がお勧めする花粉症薬
〜生活習慣病の予防と改善 ②〜

8368fc91361acac481ebc458dae4a703_s花粉症薬のおかげで鼻水や鼻づまり、目のかゆみが治まったと思ったら、今度は激しい眠気と喉の渇きで仕事に集中できない…そんな板挟み的な経験をしたことがある方も多いと思います。花粉症薬で起こる眠気と喉の渇きは薬の二次的作用のためですが、最近は眠くなりにくく、また喉の渇きも起きにくい薬も出てきています。各メーカーから販売されているあらゆる花粉症薬の中から、いったいどれを選べばよいのか?今回は「眠くなりにくく、喉の渇きも起きにくい花粉症薬」を薬剤師の私がご紹介します。

<花粉症の薬を飲むと、なぜ眠くなるのか>

花粉などアレルギーの原因となる物質が体内に侵入すると、ヒスタミンという化学物質が脳から分泌されます。ヒスタミンが分泌されると、体は鼻水や涙、くしゃみを出すことで、侵入物質を体外に出そうとします。これがいわゆる花粉症の症状です。そのため、多くの花粉症薬ではヒスタミンの分泌を抑えることで、これらの症状を抑えるというメカニズムになっています。 ではなぜそのメカニズムだと眠くなるのか?実はヒスタミンには「脳の働きを活発にする」という大事な役割があって、その分泌を抑えると、脳のパフォーマンスが落ちてしまうのです。脳の働きが鈍くなると、当然眠くなります。花粉症薬を飲むことで激しい眠気に襲われたり、集中力や判断力が低下してしまうのは、ヒスタミンの分泌を抑えていたため、というわけです。脳機能を低下させてまで鼻水を止めていたかと思うと、判断を誤って、本質を見落としてしまう「本末転倒」という言葉を思い出してしまいます。

<薬剤師が自腹買いする「眠くならない花粉症薬」>

花粉症薬のパッケージには「抗ヒスタミン薬」と書かれているものがあります。これは「ヒスタミンの分泌を抑える薬」という意味です。ここまで読まれるともうおわかりだと思います。この表記があるものは、仕事中や運転前には避けたいですよね。もちろん「今日こそは花粉症にジャマされずにとにかく休みたい!」という方は、よく効く抗ヒスタミン薬を服用されるといいと思います。 「いやいや、ただでさえ散漫な集中力を花粉症薬になくされてたまるか!」という方は、少し効き目はゆるめですが、眠気やのどの渇きが現れにくい薬があります。 市販薬では「アレグラ」と「クラリチン」です。 自動車の運転をする方や、機械の操作を行う方など、眠気を絶対に避けたい方には特にオススメです。

多くの方が病院に行かずにドラッグストアで購入する花粉症薬。どこでも買える市販薬の選びかたひとつで、取り返しのつかない事故を引き起こしたり、大事な仕事で思うような成果が挙げられなかったりすることもあるかもしれません。時には薬も必要ですが、「花粉症にならない生活習慣を身に付けること」が、自分だけでなく、周囲の大切な人たちのためにも必要なことだと思います。

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