Blog

2017.01.28 カテゴリ:子供を持つお母さんへ

野菜中心は絶対にNG! 〜パパ編〜
糖尿病予防のための食べ方

スクリーンショット 2017-02-01 18.52.44

高カロリーな食事や脂身を含んだお肉を避けたり、できるだけ野菜中心の献立にしたりと、日常的に食事制限を続けている人は少なくないはず。

でもこういう食事を続けたとき、体はいったいどうなるのか、ホントのところを知っていますか?

健康的にみえるこういった食生活、実は逆に「糖尿病になりやすい」のです。

まずは糖尿病がどんな病気か、カンタンに説明します。

 

<糖尿病は細胞が死んでいく病気>

食事をするとインスリンというホルモンがでます。インスリンは、体の細胞にブドウ糖を運び、そのブドウ糖が細胞に入ってエネルギーが作られます。インスリンは人間が生きていくために非常に大切なホルモンなのです。

糖尿病は、インスリンが出なくなる病気です。インスリンが出ないと細胞にブドウ糖が運ばれないので、細胞はエネルギーが作ることができず、どんどん死んでいくことになります。ですから、糖尿病の本当の怖さは手や足、鼻や耳が壊死して、目も失明します。そして最悪の場合、人を死に至らしめることになるのです。

製薬会社に勤務していた頃、私は糖尿病の開発チームに所属していました。世界のあらゆる研究論文を読み、糖尿病関連による死者数は、エイズを超えており、世間で知られている以上に恐ろしい病気だと驚いたことを覚えています。

 

<注意!糖尿病になる人はこんな人>

①菜食主義者

菜食主義の国・インドは2009年まで糖尿病患者数が世界第1位でした。現在は中国に抜かれて第2位です。それでもインドが糖尿病大国であることに変わりありません。では、なぜ菜食主義の国・インドは糖尿病大国なのでしょうか?

インドの7割の人がお肉を食べません。野菜や果物にコレステロールが含まれていないことは、皆さんご存知だと思います。では、「インスリンはコレステロールから作られる」ということはご存知でしょうか?7割の人がお肉を食べないインドでは、お肉に含まれるコレステロールを摂取することができないために、インスリンが作られず、糖尿病になる人が多いというわけです。

②早食いの人

糖尿病になりやすい人は、普段から「血糖値が高い」場合が多いことがわかっています。皆さんのまわりを見て下さい。太っている人の大半が早食いです。お父さんが早食いというご家庭も多いのでないでしょうか。早食いでは、素早く血糖値が上昇します。そうすると、余分な血糖を脂肪細胞に入れようと、インスリンが働くことになります。(これもインスリンの仕事のひとつです)。たいていの場合、食べるスピードは子供の頃からの習慣であることが多いので、長年たくさん使ってきたインスリンが20年、30年経過するとだんだん出なくなり、糖尿病へ・・・ということになるのです。

 

<糖尿病予防のための食べ方>

糖尿病を予防する食べ方は、2つのことを守るだけ。とても簡単です。

①卵や乳製品を食べる

インスリンを作るには、動物性のタンパク質が必要です。卵や乳製品をしっかり食べましょう。もちろん、野菜も忘れずに。

インドのような厳格な菜食主義を続けていると、糖尿病になる確立が高くなります。卵や乳製品、お肉や魚を食べていれば、インスリンが作られないということはありません。コレステロールも大切な栄養素のひとつです。

②よく噛んで、ゆっくり食べる

血糖値を気にするなら、糖質を控えるより早食いをやめて。早食いになりがちな、立ち食いそばや丼ものは控えて、ゆっくりと食事を楽しみましょう。咀嚼回数を増やすのも大変効果的です。

同じ定食を「早食いの人」と「咀嚼回数30回の人」に食べてもらい、血糖値の上がり方を比較した実験では、後者の方が血糖値の上昇が緩やかで、肥満や糖尿病リスクを回避できることが分かっています。炭水化物や糖質が、肥満の直接の原因ではないことが分かりますね。

健康や体型を気にするあまり、あれはダメ!コレはダメ!と必要な栄養素を削っていては、健康どころか病気になってしまいます。体のしくみを理解して、どういう食事が正解なのか判断することが大切です。育ち盛りのお子さまや外食の多いお父さんたち、体の弱い高齢者と一緒にお住まいのママたちには、特によく知っておいていただきたいことです。

私のスクールでは、医学をベースにした栄養学「体内環境師®」という健康講座を毎月一回開催しています。ここでお話しした、糖尿病の話はその一部で、他にも知っておいていただきたいことがたくさんあります。大切なご家族と自分自身のために、ぜひ参加してみて下さい。

医学をベースにした栄養学「体内環境師」健康講座はこちら ↓

Healthy and delicious

 

share tweet