小顔矯正(頭蓋骨矯正)は本当に可能か？のご案内です。
2011.09.02 カテゴリ：ウソ科学
小顔矯正(頭蓋骨矯正)は本当に可能か？
皆様、こんばんは。
本日より、名古屋校で
ホリスティックリンパマッサージが始まりました。
初日は、私が講義を受け持ちました。
・リンパ液やリンパ節の役割
・リンパ液と血液の違い
・癌でのリンパの転移のこと教えて
・乳癌は何故、左側が多いの？
・浅いリンパと深いリンパのアプローチ法
・間違いだらけのリンパマッサージ ナド
皆さんの「リンパ｣のイメージは、
血液の仕事は栄養素を送り
リンパ液は、老廃物や毒素を運ぶ。
だから、リンパマッサージはデトックスに良い。
確かに間違いではありませんが、
それでは、リンパの仕事の半分にしかなりません。
ですから、リンパのスゴイ働きを知ってもらう為にも
講義でしっかり、お話をしました。
少し内容を紹介しましょう。
血液は栄養素の他、老廃物や毒素だって流れてます。
リンパ液も老廃物や毒素の他、栄養素も流れています。
あれぇ～
どういう事？
言わば、血液は上水道でリンパ液は下水道で表現されますが
基本的には、間違っています。
血液もリンパもそれぞれに働きがあり
どちらも比べることの出来ない
大切な仕事をしているのです。
■もっとリンパの事が知りたい↓
さて、今日の本題ですが
講義の際、質問がありました。
｢小顔矯正で本当に小顔になれるのですか？｣
聞かれました。
私も確かにＴＶで見た事があります。
頭蓋骨を矯正して、小顔にするやり方ですね。
この方法は、こう説明しています。
人間の頭蓋骨は23個の骨がパズルのように組み合わさりできています。
この23個の骨が日常のストレスや生活習慣によって、わずかなズレが生じ、
頭蓋骨のつなぎ目（縫合）にある脳神経や血管を挟み、圧迫されることにより
顔がむくんだり、エラが張ったり、目の疲れ、偏頭痛など健康面の障害が
でてくるのです。頭蓋骨矯正ではこのわずかなズレを矯正し、人間が本来
もっている姿にしていきます。
これは、すごい理論ですね。
まぁ、まずは骨のことを説明しましょう！
まず、頭蓋骨（とうがいこつ）を構成しているのは２つの骨群です。
脳頭蓋：脳を収め保つための骨で８つのパーツ。
顔面骨：１４個。 全部で２２個です。
では何故、頭蓋骨が１個のヘルメットのようでないかと言うと
赤ちゃんから成人になるまで、脳を成長させる為に
骨がパーツになっているのは確かです。
しか～し
脳の成長に伴い、パーツの連結部分（縫合）は骨化し強く結合します。
ですから、両手で頭を挟み込んだ位の圧で縫合部分を動かす事は
不可能なのです。
■この理論の問題点と疑問点
・ストレスや生活習慣だけでも縫合部分の隙間がズレるんですか？
⇒サッカーでヘディングしただけでも大変
ズレズレですね
ボクシングなんて、考えただけでも恐いですね
・縫合部分の隙間に脳神経や血管が挟まる？
⇒脳の外側に神経や血管が飛び出しているのですかね。
でも挟まったまま、縫合部に圧をかけちゃ痛そうですね。
・頭の骨は、大人になったら、しっかりくっつくんだよって
本当の事、教えたらやっぱ商売にならないんですよねぇ。
かなり、ツッコミ所満載でしたね。
でも、ＴＶではモデルさんに実際にやって
ビフォア、アフターの違いを見せてました。
その種明かしも、授業でやりました。
この手の商売は、医学の知らない人を相手に
医学用語を並べて語るともっともらしく聞こえちゃいます。
ＴＶで見たことある！となったら信じちゃいますよね。
今日は、パンダ教授
を呼ぶほどではなかったですね。
では、また
■リンパマッサージを習ってセラピストに成りたい ↓
http://www.jht-ac.com/school/cource/ways/massage/lymph
Copyright © JHT日本ホリスティックセラピストアカデミー All Rights Reserved.
